『正しいことをしようとしている人の邪魔になるルールには、片目をつぶってしまうことだ。』


人には二つのタイプがある、正しい行動を支援するためには、必要とあればルールを超法規的に解釈するタイプの人と、その行動がどうであれ、規則、慣例をモノサシに厳格に、いわば法規的解釈をするタイプの人である。


例えば土砂降りのなか、開店前の入り口で傘を差し、震えて待っている高齢者に対してみて見ぬふりをする店員や、「開店時間まで20分ありますから少々お待ちください」と平然と説明する店員などが「法規的解釈をする」タイプの人である。


企業人においても公務員においても「人によって、こんなにも解釈や対応が違うのか」と驚くことも多い。


ルールは本来、人を幸せにするためにある。そして、人を幸せにするための行為は正しい。正しいことをしている人、しようとする人を妨げるようなルールに対しては、いつも片目をつぶって、見て見ぬふりをして仕事をすることだ。


坂本光司

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