『マネジメントに関する問題の大半は、目的そのものに関する問題である』


企業経営を考え、進める上で最も重要なことは、その目的である。


「わが社の目的は何か」「わが社は何を通じて世のため、人のために貢献すべきか」「わが社の使命は何か」などのことだ。


 目標、つまり正しい経営戦略の策定やその実行も大切だが、それよりはるかに重要なのが目的なのだ。


 しかし、立派な経営戦略を掲げ、それをベールに、いわゆる「PDCAサイクル(計画・PLAN、実行・DO,評価・CHECK、改善・ACT)」を回している企業は多いが、その前提である目的を明文化し、その上に立った経営戦略を実行している企業は少ない。
 

 目的がない、あるいは不明確なため、経営戦略はブレまくり、その結果、市場から厳しい評価を受けることになる。


 近年の元気のない企業を見ていると、その問題の所在は経営戦略やその実行にあるのではなく、企業の存在目的そのものにある場合が多いのである。


坂本光司SKM_C22718011309520