18 負けの連鎖から逃れるためにまず廊下の真ん中を歩いてみよ!



 私がニコン・エシロールの再建に成功したころ、同じいるに同居していた赤字に苦しむ子会社の社員たちは廊下の端を歩いていました。ニコン・エシロールの社員は黒字転換して「自分たちもやればできる」という自信をつけたのに対し、子会社の社員は「やってもムダ」と思い込んでいたわけです。


 負の連鎖を断ち切る一番のクスリは成功体験です。しかし、このご時世ではほんの小さな成功もなかなかつかめない。そういう時には思い切って成功している人や業績のいい会社のマネをしてみることです。

廊下の端を歩いてあるこの早めて、大きな声で話してみる‥‥それだけで意外と前向きな気持ちになれるものです。

 
 とりあえず気分を変えれば、仕事への取り組み方も変わり、よい結果が出てくるものです。努力しても結果が出ないーそんなときこそ根拠のない自信でもいいから、堂々とした振る舞いを心がける。それが事態好転の鍵になるのです。

長谷川和廣