23 ホンネを引き出すには甘い言葉だけじゃダメ!


 企業の問題解決屋というのは、戦争で言えば落下傘部隊みたいなものです。業績の悪い会社へ単身乗り込んで、「ココが悪い、あそこがいけない」と担当者のそれまでの仕事のやり方にケチをつけるわけですから、憎まれるのも当然。文字通り、周りは敵だらけという状況です。


 そういう時でも、あえて私はケンカを吹っかけることがあります。というのも、いきなり現れた私という人間に本音を見せる人など、まずいないからです。

 こちらも事前医情報収集しているとはいえ社内の事情を把握しているわけではありません。そんなとき思い切って、「あなたが手を抜いているから、〇百万円ものそんがいがでたんじゃないか?」などと怒鳴ってみる。すると「本社の方がむちゃばかり要求するから、現場はやっていられないんだ!」などと反論してくる。そこで事前の情報収集だけでは見えなかった問題点がわかるわけです。
 
 ここで重要なことがひとつ。内容はビジネスの話に限ること。そして、次の日、自分が悪くなくても「昨日は言い過ぎた」とフォローすることです。


長谷川和廣