39 お金に苦労をしなさい! そしてお金に執着しなさい!


 私の実家の家業は材木商でした。兄が継いだので私は家業にはノータッチでしたが,商人の家庭に育ったせいか「たとえ1円でもお金は大切」という意識が根底にあるようです。

 社会に出て意外に感じたのは、サラリーマンという人種は案外一円に無頓着だということでした。特にサラリーマンの家庭で育った同僚たちは、1円でも高く売る、という思考回路と行動力に欠けているように思えたのです。

 しかし、少しでもこちらに有利な条件を引き出し、少しでも多くの利益を得ることこそがビジネスの根本。
だからどこかで「1円に苦労し、1円に笑う体験」をしてコスト感覚を養っておいて欲しいのです。同じサラリーマン家庭でも、下宿生活で苦労した人の方がコスト感覚に優れています。週末、奥様の買い物に付き合うだけでも、コスト感覚が磨かれるでしょう。

長谷川和廣