62すぐ独立できる人ほど、会社にとっては独立しないで欲しい人


 私が赤字会社の社長に就任すると、必ず入れ違いに辞めていこうとする人がいます。

彼らのなかには非常に優秀で能力が高い人もいます。
というのも、会社が危なくてもやめない人は会社に給料をもらいに来ているだけの人が多く、危ないとなるとサッサと止めようとする人は、いざという時に辞めても大丈夫なスキルを磨いて準備している存在だからです。

 要は独立しようというくらいの高いモチベーションで仕事に臨んでいる人、そんな目標を持った人はスキルの吸収力が高く、貴重な存在なのです。
 しかし、そのような有能な存在でも、私は「頼むから残ってくれ」というようなことは申しませんし、待遇アップを餌に会社に縛り付けようともしません。
どんな優秀な人でも代わりはいる、と周りに思わせなければ、先々残る社員のモチベーションが下がるからです。
優秀でも同じも目標を共有できない限り、会社の利益にはならないのです。


長谷川和廣