『「一生懸命」という名のもとに行われる間違った言動を認め、放置してはならない。』


経営者ばかりか一般社員においても、「一生懸命やっているのだから支援してほしい」「認めてほしい」といった言動をする人々が多い。


この「一生懸命」を理由に手を差し伸べる人も少なくないが、この「一生懸命」が曲者である。

「一生懸命」をよりどころに、明らかに間違った経営、間違った努力をしている企業や人々が、あまりに多いからだ。

「一生懸命やっているけど業績が悪化した、だから社員をリストラしたのだ」というような言い訳をする。

 しかし本来、「一生懸命」が、良い結果をもたらさないことなどありえない。

私たちは、「一生懸命」という名のもとに行われている間違った言動を認めたり、放置したりしてはならない。

 その間違いを、はっきり指摘するべきである。

坂本光司