『不況は経営者ばかりか、社員の本性も顕在させる。だからときどき不況になった方がよい。』


企業、あるいは経営者や社員の本性は、好況時にはほとんど見えないが、不況、特に大不況になるとよく見える。その意味では、企業や経営者、社員の本性を暴くためにも、ときどき不況になった方がよい。

 本性を現す端的な例が、社員へのリストラだ。

 総人件費の大幅な引き下げを余儀なくされた場合。偽物の企業・経営者は社員を減らすことばかりを実行するが、本物の企業は、社員の生活を守るために全員の給料を等しく下げてしのごうとする。


 これは社員の言動も同様だ。』偽物社員は社員数の削減を期待するが、本物の社員は、自分の賃金が下がっても、仲間の命と生活を守る方を選ぶ。


 坂本光司

2018年02月01日09時40分04秒0002