『近年の企業間価格差は、第四の経営資源力格差である。』

企業の盛衰や優劣は「ヒト・モノ・カネ」、あるいは「人材・技術・情報」と言われている経営の三要素が決め手といわれて久しい。

しかし近年の企業間格差をもたらしているのは、これらの三つもさることながら、もう一つの経営資源、つまり第四の経営資源力格差が大きい。

 第四の経営資源とは、取引先や大学等の研究機関、教育機関、行政、金融機関、そして各種団体など、企業経営に直接関係する外部企業や機関のことである。

 近年の元気な企業は、これらの外部企業や機関を単なる外の企業、機関と見るのではなく、自社の外部経営資源と評価、位置づけ、その内部化を巧みに図っている。

 外へ出て真摯にいろいろな声に耳を傾けない限り、第四の経営資源の発見と内部化は困難である。


坂本光司

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