『リストラは会社を滅ぼす。』
不況になると、多くの経営者が実行するものがリストラである。しかも、いの一番に犠牲になるのは、いつも高齢者や障がい者、派遣社員などの非正規社員や一般社員だ。
好況時、あれだけ油まみれ、汗まみれになって頑張ってくれた社員さんたちを、紙切れ一枚でお払い箱にする。
それが再び好況になると、何事もなかったように「また来てください」としたり顔で言う。材料ではあるまいし、こうしたっ理不尽なことを定期的にやられている社員に、どうしてその組織への忠誠心、愛社心が生まれるだろう?
かろうじて残った社員の心も、決して穏やかではない。今回のリストラからは逃げられることができたとしても、「いつの日か自分も」と考えるからだ。それに、チームのメンバーとして一緒に頑張ってきた仲間のリストラを見るのはつらい。
会社の不信感を持った社員が、顧客に感動を与えるような商品・サービスを創造・提案できるものだろうか?むしろ離職が増大していくだろう。
その企業はやがて、もぬけの殻になる。
坂本光司