「世のため、人のためにならない制度や慣習は、今日のリーダーたちが創造的破壊をしなければならない」


世の中には、明らかに使命を終えたと思われる制度や慣習がまだ存在している。
その制度や慣習のせいで、誠実に生きている人々が不便・不幸・苦痛を強いられているようなケースが意外と多い。


しかし経営者を含めたリーダーの多くは、「自分たちも若いころ、そういう慣習や制度の下でやってきたのだから」「良い悪いではない。それが我が社のルールだから」、さらには「数年辛抱すれば通り過ぎてしまうから」と考えて、なかなかそれを変えようとせずに放置してしまっている。


 こうした対処は、正しいリーダーの姿勢とは程遠い。そればかりか、フェロー(メンバー、仲間)からの信頼を得ることは難しいだろう。


 仲間の幸せのため、「悪しき制度、慣習に悩まされるのは自分を最後に」という姿勢で行動すべきである。それを、次の世代に決して引き継いではならない。


坂本光司
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