「社員を路頭に迷わせるなら、経営者も一緒に路頭に迷うべきである。」


 好不況を問わず、業績が低迷すると、経営者は企業の総人件費を削減するため、非正規社員のリストラに踏み切る。それでもペイしない売位には、正規社員へのリストラを実施する。


 リストラを実施した経営者や管理者は、ほとんどの場合、そのまま居座る。一方、リストラされた社員やその家族はたちまち路頭に迷い、これからの生活への不安を募らせる。


 こうしたリストラのやり方は、正しいものではない。


 もしリストラを実施するなら、経営者や管理職は、自らもリストラし、一緒に路頭に迷うべきである。路頭の風がいかに冷たいか、よくわかるはずだ。

 経営者はどんなことがあっても社員をリストラするべきではない。

坂本光司