『経費には、ケチって良いものと決してケチってはいけないものがある。』


経費には、今日のためにかける経費と、明日のためにかける経費の二種類がある。

前者は現在経費、後者は未来経費と呼ぶ。


前者に該当する経費は、賃金や製造あるいは販売など、今日の企業経営を維持するために必要な経費である。

後者に該当する経費は、人材確保や育成にかかわる経費、社員のモチベーションを高める組織づくりの経費、新製品づくりのための研究開発費、市場調査のための経費等々だ。


こうした経費は、かけたところで今すぐ企業の業績を高めるようなく効果は期待できない。≪明日のために≫かける経費だからである。


企業を継続させたいなら、また、社員や家族を幸せにしたいと思うなら、どんなことがあっても未来経費を決してケチってはならない。


坂本光司
カールドライヤー (1)