36 ピンチは短時間で一気に脱出する!これが大赤字から学んだ黒字転換の極意!

 私は2005年にニコン・エシロールと同じグループ企業のニコンアイウェアの代表取締役を兼任しました。
 慢性赤字が続き、会社の存続も危ういといわれていたニコンアイウェアの経営を任された時、私は周囲に「3か月後に絶対黒字にする」と宣言したのです。

 周囲は冗談かと思ったようですが、実は何年もかけて赤字を解消するより、短期間で一気に改革したほうがずっと楽に黒字化できるのです。

 収支を黒字にするためには非常に細やかな作業が必要です。工場の見直しから営業マンの経費まですべてを精査しなくてはなりません。

 そのため、この作業を延々とやっていくと「今日できなくてもいいや」という怠け心が、つい湧いてきます。

 するとゴールに近づかない、ますますやる気が失せるという負のスパイラルに・・・・・・。
ですから、ハードなことほど短期間で終わらせるのが仕事のコツなのです。


長谷川和廣